9月 11, 2011
OnpaWorks
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思い出を売る男

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以前TV放送で観たことがある作品。今回はやっと舞台で観ることができた。画像はDVD。

映像作品としてみるのと舞台でみるのとでは大分印象が違っていた。オムニバス的に戦争によって隔てられた人と人とに纏わる短編が思い出売りの男と音楽を軸に進むなかに、多くを語らずか台詞では語られない部分、行間と余白がとても大きくとられていて、それらを劇場に漂う緊張感やその空間が物語を語っているような感覚をその場に居ると感じられる。明るく振舞う男にあたる淡い寒色の照明、背中、言葉や音楽の間に張る空気。軸となる思いで売りの男においても冒頭から最後まで素性そのものすら語られる事さえないにも関わらず、悲哀を帯びた台詞まわしや佇まい。行間を想起させられてはそれにまた切なく寂しくなる。繰り返し観るようなものでも、カタルシスを求めるようなものでもないが、一つの良い舞台の構成だと思う。なんだか少し語りたくなる余韻感。

割と劇団四季の舞台ではみーはー全開視点だったりすることが多いけれど…今回ばかりは(豪華キャストにも関わらず)役者を据えた感想なんて無くてもいいかなと思った。劇団の歴史を背負った日下さんの挨拶がそのそれの全てで。


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  • おーbitbucket日本語化ー。だがしかしどこが日本語化されたかわからない。 ReplyRetweetFavorite
  • 今の要素だと、どこまでいっても2ンドライフかアxピグの中に追加で販売要素いれただけの複製おもちゃになりそうなので、もうちょい温めましょう ReplyRetweetFavorite
  • 普通にブラシュアップしてスマホ対応、SNS連携でもしたら、今ならまた当たりそうな気がする=時代を先どるニューパワーすぎた? ReplyRetweetFavorite
  • インフラぁ…reederさんがきっとなんとかしてくれる ReplyRetweetFavorite
  • AWS S3 Auth By Signature Query Strings - 自家エンコーディングだと何度もSignatureDoesNotMatchで悩まされたのでメモ。 SDK PHP 2 利用。... http://t.co/lfX4G25RHC ReplyRetweetFavorite
  • コレクティング・フィギュア配信・ゲーミフィケーション・MMO要素・SNSのハイブリッドとかいいとこついてる気がするけど、モデルの配給元とか難しげ。とりあえずunityでも勉強しとくか。 ReplyRetweetFavorite
  • 思い出したきっかけは、今後3Dプリンターが流行するなら、たとえばオープンワールド内をうろついてお好みのモデル探し回って、オンデマンドで購入・出力みたいなサービスあったら面白いだろうなって妄想。 ReplyRetweetFavorite
  • 大型アップデートで平坦化してつまらなくなってやめたな。よくある話だけど、初期の荒削りの混沌が一番楽しかったりする不思議。あー、Star Wars Galaxies… ReplyRetweetFavorite
  • Gridに侵入して長距離移動するとか、荒野を軍隊の保安巨大犬型ロボットがうろうろしてるとか、荒めのSF設定も熱かった。 ReplyRetweetFavorite

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